2ntブログ
  1. 無料アクセス解析
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
深く腰掛ける私の前には、全裸の奴隷があった。



奴隷に奉仕をさせようかという風に頭を掴み、
こちらに引き寄せる。


性器に鼻先が触れるか触れないか。

匂いを感じ取ったのか奴隷は、
何かを期待したような恍惚とした表情をうかべ、私を仰ぎ見る。

そして首をすこしだけ傾げる。

もちろん、私が命ずるまで舌を伸ばすことはしない。

だが、私は気が変わったかのように、掴んだ頭を元の位置に戻し
微笑む。

お預けをくらったような、自分の心を見透かされたような行為に、
奴隷は羞恥心を覚えたのか複雑な表情を奴隷は見せる。



「そう、我慢しなさい」

その表情が気に入った私は、そう言う。

髪を掴むと奴隷は目を閉じる。

頬を叩く。

表情が気に入った褒美として。

奴隷はもちろん避けることすらしない。そのまま恍惚とした表情のまま受け入れる。




ふと昼間の奴隷の姿を思い出す。

紺のスーツを軽やかに着こなし、足元にはキャリーケース。

出張帰りの足で、そのまま待ち合わせに来ると言っていたから、仕事着のままだった。
姿勢がいい。

高い背筋を伸ばして立つ姿から、淫靡さは微塵も感じさせない。

待ち合わせ場所で、先に到着した奴隷は涼しい顔をして、携帯電話で話をしている。

相手に通じないことでもあるのか、何かを説明するその姿は、ビジネスライクな表情だった。




足先を脚の間にすべりこませ、弄ぶと、
もちろんそこは溢れるほど濡れている。

小さな声がする。

自分の心を見透かされる悦びか、それともじれったさからくる悦びか。

意地悪く、私は奴隷に命ずる。

「そこに立ち、じっとしてしなさい、動いてはいけない」

少し離れた場所に奴隷をおくと、そのまま私は奴隷を放置して鑑賞しはじめる。

奴隷は健気に、昼間と同様、背筋を伸ばして待つ。

違うのは、身体を捩りながら、

羞恥心にまみれた表情でいること。








感想等はこちら

ページトップへ戻る
床を好む奴隷は多い。

床の上で繰り広げられる行為が調教と言っても良いかもしれない。



そこは正座する場所であり、

自分の裸体を晒して、
時には性器を露出させている様子を上から見下ろされる場所だ。

快楽のあまり惚けた表情で、液を床に滴らせている様子も、
身体をくねらせ、奴隷言葉を口にしながら悶える姿も
全て床の上で繰り広げられる。

時には、オーガズムに失神している様子も・。


その様子は、すべて主人に冷静に見下ろされている。

みおろされている、とも、
みくだされている、とも読める歓びだろう。


調教当初は何も分からず、私のいるソファにあがって甘えようとした奴隷であろうとも、
躾けをすすめていくと、その居場所の規律に従うようになる。


たとえば奴隷は主人の足元で、食事を与えられる時がある。

もちろんフォークやスプーンなどない状態で、皿が床の上に置かれ、犬のように口で食事することを命ぜられる。

普段、レストランで食事を楽しむ女性が、
ネックレスのかわりに首輪をつけ、四つん這いになって食事とはいえない餌を与えられる。

通常の女性なら、辱めの極みだ。

しかし、床の上にいる奴隷は、興奮しているように見える。

いや、はっきりと性器を濡らしながら食している。




床という物理的な場所の上で繰り広げられる調教には、記号的な意味合いがある。

つまり主人よりも下。

自分の置かれている立場。

身分。

奴隷はその場所こそが、自分に相応しいと本能的に理解するのか。

自分の心の中を代弁している、と感じるからこそ、奴隷は心を落ち着かせることができるのかもしれない。



床は奴隷にとって、そこにいるだけで安心する場所であり、

主従における「自分の居場所」になりうる、

主人を見上げていたい気持ちが生まれる居場所だ。











ページトップへ戻る
餌の時間。

陶器製の平皿に、餌を盛りつけた。

贅沢にも、市販品をそのまま開けて。

餌は本来、私の食べ残しが適切なのだが、あいにくその日は食事を済ませていた。

木材の床の上に、コトリと餌を盛った皿を置いてやると、

四つん這いの奴隷は、

嬉しいのか、頭がよく回っていないのか、恍惚としているのか、判別しずらい表情をしていた。

リードに繋がれた首輪。そして瞳の焦点が定まっていない。




「お腹空いただろう、食べなさい」

奴隷は、礼儀正しくきちんと返事をして、

裸で私の足元にある皿に顔を近づけた。

餌を与えると、頭の姿勢が低くなり、

四つん這いの奴隷は、自然と脚を開き、尻を突き出すような格好で食すことになる。

だが、私の足元に皿はあったから、横向きの状態だった。

淫靡な身体を柔らかくしならせ、肩胛骨だけを動かして、餌を食べ始める奴隷。

背中から尻に至るラインが女性らしく美しい。




咀嚼する音は、それほど聞こえない。

しばらく眺めて、もっと豚らしく下品に食しなさい、と命じようと一瞬思ったが、やめる。

気分を変えて、私の座っている椅子から遠い場所に、わざわざ皿を移動させる。




突然皿を取り上げられた奴隷は、不意打ちを食らう。

一瞬どうしたらいいのか分からない、といった顔をした。

私が顎で指し示すと、無心にそこに向かって四つん這いで歩いた。

そこには躊躇いはなかった。



私の座る椅子から正面で、丁度、人1人分離れた場所に皿はあるから、自然と、奴隷は、私に尻を向けた形になる。

お尻を向けているから、表情はうかがい知れないが、さきほどまでの鞭の痕が生々しく見えた。



奴隷は、ふただび餌を口にしようとする。

意地悪く、

私は後ろから、尻を足先で小突いて遊ぶ。

足の親指を使って、もてあそんでやると、

声が聞こえた。

餌と尻・・どちらにも集中できずに困惑しているのか。

本来、ありえない組み合わせが奴隷のこころを乱す。性と食。



私の親指に蜜がついた。

奴隷は食後のデザートと称して、それを舐めることになかもしれない。

足指を汚してしまい申し訳ございません、と言って。





「ごちそうさまでした」

こちらを向いた奴隷が言った。







何年か前の話。


奴隷を連れて食事を愉しもうと、ある一軒の店。


小さなエスカレータを使って上がると、その店はある。


予約名を告げて、

薄暗いエントランスから迷路めいた通路を案内してもらい、

暗がりの中の個室に到達した。


岩をくりぬいたような造形の小部屋は、おのおの独立しているから、プライバシーが保たれている。



瑞穂は、「素敵なお店ですね」と言った。


テーブルに、90度斜めに向き合って座る形で、自然とお互いの距離は近くなる。

近くはあるが、最大限、瑞穂は遠慮がちに私から少し離れて座った。


テーブルの上には小さな蝋燭があり、表情が微かに分かる。

いきなり近くに座ることなどしない控えめな行動は、見ていて繊細な気持ちを感じる。

笑顔とは裏腹に、瑞穂は少し緊張しているようだった。



ひととおりの注文をしてしまえば、あとは普通の会話が弾む。

仕事のこと。趣味のこと。

色々な話題に転がる。

ただし、ときどき際どい話しを織り交ぜてみる。



そんな際どい話しをしていても、徐々に瑞穂の緊張がほぐれてくる様子が分かった。

なぜなら大胆に私に視線を絡ませることが多くなるから。


それでもあくまで控えめに。

それが色香を漂わせているように感じた。

瞳の奥が何かを求めているような瞳だった。



一時間ほど経った後、化粧室に立つ女の背後から、私は唐突に命じた。


はしたない内容。

下着とストッキングを脱いでくるように。


女はそんな言葉を待っていたかのような顔で、はい、と返事をした。



化粧室に行き戻ってきた奴隷の表情は先ほどとは違い、さらに色気を纏っている。

美しい表情だ。

暗い小部屋だったが、短いスカートから生々しい脚が伸びている。




少し肌寒い室温だっだので、

「寒いか?」ときいてみる。

女は首を横に振った。いいえ。


少し間を置いて「熱いか?」ときいてみる。

女は躊躇った後、小声で「身体が熱いです」と言う。



瑞穂のぴったり揃えられた脚の間に、私は足先を滑り込ませると、

強制的に両脚を開けさせた。

暗い個室のテーブルの下で、瑞穂の脚は広げられる。

つい閉じようとする彼女に対し、軽く足先でふくらはぎを蹴る。

びくんと身体を震わせて、タイトスカートギリギリまで広げつづける。

「そのまま、その状態でいなさい」




そういう時間は、

SM的な派手さはないけれど、とても淫靡な匂いがあると思う。


私からすれば、鞭を打っているときと変わらぬ心情になる。

物理的な快楽を与えずとも、瑞穂は体温を上げ、軽く汗ばんでいた。




手を握ると、強く握り返してきた。









ページトップへ戻る


古い民家を改装した部屋の天井から直接、雨音が聞こえてくる。

田舎にあるような和風の部屋で、結奈が周囲の音をかき消していた。

少し肌寒かったが、結奈の口だけは暖かい。

結奈の咀嚼音が下半身からきこえてくる。

庭が見える窓際で籐の椅子に座った私は、

奴隷の頭をつかんで、自分の気持ちよいペースを指示する。

広い庭は、そのまま森に囲まれていて、隣家もなかった。稀にリスもやってくるような庭だ。

ガラス戸のレースを引かなくても、誰の目にも邪魔されない。

雨は降り続いていたけれど、時々奥の方から太陽の光が雲の間から感じられる。

すぐに晴れるかもしれない。



庭に出ようと、ガラスの引き戸を開け、結奈に傘を持ってくるように命じる。

結奈は玄関から傘は一本しか持ってこない。

自分には必要がないことが分かっているようだった。


裸に赤い首輪一つ。

リードを取り付け四つん這いにさせると、奴隷を伴って庭先に出た。


奴隷の白い身体が、雨に打たれて、

手と足は次第に泥でまみれていく。それでも健気に私についてくる奴隷。

夏とはいえ、雨は冷たいかもしれない。

裸で土の上を四つん這いで散歩させられるのは屈辱だろうか。

それとも恍惚だろうか。

確かめるべく、庭の端近くまで来ると、私は足を止めて奴隷を見下ろして、名を呼んでみた。

結奈は顔をあげることもできない。


呼吸が荒くなっている様子からわかる。

リードを強く引き寄せると、弱々しく顔を上げるものの、長い睫毛は伏せられたままだった。

苦しそうだった。

顔を上げて返事もしないような奴隷には、罰が必要だった。

犬でさえも主人を見上げ、嬉しそうにするのだから…。


私はそのまま頭を靴で踏んだ。

奴隷の美しい顔が、靴で踏まれ、土に押し付けられる。

その表情は苦しそうだったが、

嫌がっているのではない。

雨音の中に短い悲鳴に似た歓喜の声が聞こえた。


私は踏んでいた頭までしゃがみこんで、耳元に囁く。

「かけてやるからな」

結奈は雨と土で汚れた顔のまま、肩で息をしている。


私は構わずジッパーを下ろして、小水した。

冷たい雨の中、暖かいものが奴隷の身体にかかる。

ようやく顔を上げた無様な表情の奴隷は、それを飲もうと大きく口を開けた。


雨が顔の土を洗い流しながら、喉を鳴らして飲む奴隷。

全て飲み終わると、奴隷は正座したまま泥水に頭をつけて礼を言う。

「ありがとうございます、ご主人さま」



家に戻ると、汚れた結奈の身体を風呂に入れた。

暖かい風呂場で洗ってやると、奴隷は随分と気持ちよさそうに泣いていた。






ページトップへ戻る