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道端に一輪の花が咲いている。



本当に小さい赤い花だったが、小さな花弁を精一杯、自己主張して広げているかのような

綺麗な赤い花。


小さいながらも懸命に生きている。


一見、生命力は溢れていて、輝いているように見えた。

そして何より美しい花だった。

気になって、私はかがみこみ、赤い花を見つめてみた。



近くで見ると、花弁の所々がしおれていた。

元気に見えたのは、遠目に見たからか…。

どこか苦しそうでもあった。

このままだと枯れてしまいそうだった。


そして花は何かを語りかけてくる。

小さな声ともわからない声で。

私は耳を傾けた。



どうか助けてください…


そう言っているようだった。



見た所、赤い花が生えている土は良くない。

この土は腐っている。

このままでは

いずれは枯れてしまう…。


この場所は赤い花にとって、苦しさを生むばかりなのだろう。

花の言うことは、もっともに感じられた。




「助けてもいいが、私のものにするよ。家の庭に持ち帰り、愛でたいのだ」


しばらくしてから

もちろん、それで構いません、そしたら幸せです。お願いします、と赤い花は言った。

期待に輝いているようにも見えた。




「そうか」私は考える。

花の根は、繊細で傷つきやすい。

一気に土を変えると、花は死んでしまう。

時間をかけて、根気よく、新しい土に植え替えていく必要があった。



「ならば助けてあげようか

 君のような花を愛でるのは好きだからね。



 …でも、私の愛で方は


 …元気になった花を足で踏みにじることなんだ」



そんなことを言えば、

赤い花は、絶句するにちがいない。


でも、

私の予想とは裏腹に

赤い花は、すぐにこう言う

「それでも構いません、お願いします」

と。


そしてその言い方は、心底、嬉しそうだった。

本当にそう願っているのが、理解できた。



私は、土を入れ替えて、家に持ち帰ることにする。




花を踏むために。


そして、暖かく包み込むために。






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私が奴隷と接しているとき、

たまに頭の中にイメージすることがあります。

そういった光景は、幾つかバリエーションがあるのですが、

その中から一つご紹介したいと思います。



私がいつも思い浮かべてしまうもの。

それはスポイトで水滴を垂らすイメージです。

コップの中に一滴垂らすのです。

スポイトでなく、指先から滴っているイメージのときもあります。

そうすると、コップの中の液体に化学変化が起きたかのように、色に変化があらわれます。

その変化を楽しみみつつ、もう一滴ポタッっと垂らすと、また違う色に変化します。

実験しているような、絵を描いているような感じさえあります。

それを楽しむ感じです。

そんなに量はいらないのです。

一滴だけでも十分です。


そして調教が進んでくると、ポタッと垂らすだけで、水はビクッと震えます。

ビクッと震えて、快楽の余韻にじんわりと痺れているようです。

水は、そんなにゆっくり、じわじわと滴らせないで、と言っているようにも聞こえます。

または、一滴だけなのに…、と困惑しているようにも見えます。

意地悪してポタポタポタと連続して与えると、水はコップから溢れ落ちるほど震えます。

そうなると、水はもう何も言えません。



もちろん、コップの中の液体はM女性です。

SMは一見するところ、派手な行為をしているように見えますが、

実際のところ、与える量は少しでも、

奴隷は、快楽の多さに震えるのです。






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古い民家を改装した部屋の天井から直接、雨音が聞こえてくる。

田舎にあるような和風の部屋で、結奈が周囲の音をかき消していた。

少し肌寒かったが、結奈の口だけは暖かい。

結奈の咀嚼音が下半身からきこえてくる。

庭が見える窓際で籐の椅子に座った私は、

奴隷の頭をつかんで、自分の気持ちよいペースを指示する。

広い庭は、そのまま森に囲まれていて、隣家もなかった。稀にリスもやってくるような庭だ。

ガラス戸のレースを引かなくても、誰の目にも邪魔されない。

雨は降り続いていたけれど、時々奥の方から太陽の光が雲の間から感じられる。

すぐに晴れるかもしれない。



庭に出ようと、ガラスの引き戸を開け、結奈に傘を持ってくるように命じる。

結奈は玄関から傘は一本しか持ってこない。

自分には必要がないことが分かっているようだった。


裸に赤い首輪一つ。

リードを取り付け四つん這いにさせると、奴隷を伴って庭先に出た。


奴隷の白い身体が、雨に打たれて、

手と足は次第に泥でまみれていく。それでも健気に私についてくる奴隷。

夏とはいえ、雨は冷たいかもしれない。

裸で土の上を四つん這いで散歩させられるのは屈辱だろうか。

それとも恍惚だろうか。

確かめるべく、庭の端近くまで来ると、私は足を止めて奴隷を見下ろして、名を呼んでみた。

結奈は顔をあげることもできない。


呼吸が荒くなっている様子からわかる。

リードを強く引き寄せると、弱々しく顔を上げるものの、長い睫毛は伏せられたままだった。

苦しそうだった。

顔を上げて返事もしないような奴隷には、罰が必要だった。

犬でさえも主人を見上げ、嬉しそうにするのだから…。


私はそのまま頭を靴で踏んだ。

奴隷の美しい顔が、靴で踏まれ、土に押し付けられる。

その表情は苦しそうだったが、

嫌がっているのではない。

雨音の中に短い悲鳴に似た歓喜の声が聞こえた。


私は踏んでいた頭までしゃがみこんで、耳元に囁く。

「かけてやるからな」

結奈は雨と土で汚れた顔のまま、肩で息をしている。


私は構わずジッパーを下ろして、小水した。

冷たい雨の中、暖かいものが奴隷の身体にかかる。

ようやく顔を上げた無様な表情の奴隷は、それを飲もうと大きく口を開けた。


雨が顔の土を洗い流しながら、喉を鳴らして飲む奴隷。

全て飲み終わると、奴隷は正座したまま泥水に頭をつけて礼を言う。

「ありがとうございます、ご主人さま」



家に戻ると、汚れた結奈の身体を風呂に入れた。

暖かい風呂場で洗ってやると、奴隷は随分と気持ちよさそうに泣いていた。






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久々の更新となってしまいましたが、元気にしております。



さて今回は「奴隷の正装」について書いてみようと思います。

奴隷には正装、つまり正式な服装ってあるのでしょうか?


何を着たらいいのか、どのタイミングで服を脱ぐのか、下着は? など、よくよく考えてみると、

色々な考え方があると思います。

もちろん、主人の嗜好が反映される事ですから、

何が正しいのか…、というのは人それぞれ。

あくまで、わたしの嗜好内で書いてみたいと思います。


奴隷の正装と考えて、すぐに思いつくのは、全裸でしょう。

奴隷が主人の前にいるときは、常に全裸というのは、当たり前のはなしですね。

よくあるのは、私が服を着ているけれど、奴隷は全裸という光景でしょうか。

そこには対比がありますね。

主の従という見えない形が、はっきりと目でみてとれます。


もし、服従の証として、最も恥ずかしい部分を自ら晒したポーズをしていたら、

私はソファで服を着たまま鑑賞するだけです。

そこに、さらに淫靡な対比が生まれます。

貴女が立場の違いを感じる瞬間かもしれません。

そういった意味で、奴隷の正装のひとつは全裸でしょう。


ところで、奴隷が服を着ているのは失礼だ、

という考え方を聞いた事があります。

奴隷の正装は全裸だからですね。


ですが、私はあまりそのようには感じません。

どうしてかというと

奴隷は私の愉しみのために飼うのであり、

全裸だけが愉しみ方ではないからです。


例えば、際どい格好をさせて、

羞恥にまみれる奴隷をみてやるのも、愉しめますし、

程よく色気がある格好で、酒の席で隣に奴隷を置いて仕えさせるのも愉しめるからです。

酒の席なら、それにふさわしい装いがあるという事ですね。


緊縛などの拘束も、全裸で行う楽しみ方は、もちろんありますし、

着衣緊縛するならば、服があるからこそ生まれてくるエロティシィズムがあります。

日常の中に紛れ込んだエロティックな光景は、対比が生まれる分、淫靡な雰囲気が出るものです。


奴隷の正装とは…

シチュエーションによってさまざまに変化する、ものなのかもしれませんね。









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かなり間をあけてしまいましたが、久しぶりに記事を書いてみたいと思います。



主従関係におけるM女性なら、

「ご主人様に大切にされたい」と思っている方は多いと思います。



普通の女性なら、あたりまえのことのように思えますが、

主人と奴隷という立場になると、

「奴隷という身分なのに、大切にされたいって思っていいのか」

と悩むM女性もおられるかもしれません。



そこまでいかなくても、

大切で必要とされ、求められる奴隷になるには、どうしたらいいのか。

というのは、やはり大きな関心にやりやすいと感じます。




私見を言えば、

主従において、そのような感情を持つM女性がいること、

M女性が「大切にされたい」思うことは、

ごくごく自然な感情です。



奴隷だからといって、それを禁ずることは、不自然なことに感じます。



ただし、その感情とは正しい向き合い方もあるようです。



今回は、そんなことについて記してみます。







ひとつかんがえてください。

ご自分のことです。

それを考えると、わかってくることがあるかもしれません。




貴女は、


厳しく躾けられたい、と思いますか?

自分のわがままなんて無視して、きちんと主人好みに躾けられたいですか?



でも、優しくしてほしい時もあるはずです。

気持ちが矛盾していますよね。それはどうしてですか?

あなたが優しくされたいときに、厳しくされてしまったら、どうなるのですか?



好きなようにめちゃくちゃにしてほしいと思うのに、

大切にもされたいのですか?



優しすぎるのとは違いますよね。

それとも、単に強制的に命令されるのとも違います。



自分のことですから、どうしてか分かりますよね。

それともよく分かりませんか?



自分のワガママにはきちんと叱ってほしいですか?

それでも、リアルに叱られるとかなり傷つくのではないでしょうか。

望んでいることを与えられて傷つく。


それはなぜでしょうか。


そもそも、あなたはなぜ、大きな存在に服従したいのでしょうか?





そして、この質問に対して、貴女が正確に答えられるかどうか…、は重要ではありません。

支配する側のS男性が答えられるかが、重要なのです。



実際のところ、

あなたは、ものすごくSの力に敏感なはずです。

S男性が、貴女の考えていることを読めていない場合、貴女はすぐに勘づくはずです。



「言っていること、していること、なにか違う…」

「わたしが求めているものではない。違和感がある」

「この人には服従したいと思わない」

「うわっつらだけ」




逆に、貴女が真に服従したいSと出会った場合、こんなことを感じるかもしれません。

「どうして、私はこんな気持ちになるのか。どうしてこの人にこんなにも惹かれるのか」

「どうしてこんなに今まで経験したことがないくらい気持ち良いのか」

「なぜ、言ってもいないのに、全部わかってしまうのか・」



つまり、貴女が支配されたいと思うS男性は、貴女の心の中を完全に掌握しているのではないでしょうか。

奴隷の貴女が何を欲して、

どうして奴隷になっているのか完全に解っているのではないでしょうか。

奴隷に何を与え、何を与えないのか、その選択肢を自由に取ることができる、

だからこそ支配できるのです。




さて、ここに、

貴女が真に惹かれるS男性については記しました。



では、Sが求める奴隷とは何なのでしょう?

S男性が大切にしたいM女性とは?ということです。



つまり貴女自身のことです。

それは、

立場をすり替えてみればわかりやすいと思います。




つまり、

貴女は主人の考えがわかりますか?

心の中がわかりますか?

ということです。



もちろん、大前提としてSは奴隷に対して自分の考えなり、気持ちを伝えていくことが、

調教では大切なこととなります。


しかしこれは、結構難しい問題でもあるようです。



わたしがM女性からされる質問で、

「私のご主人様が何を考えて、〜しているのかわからないので教えて下さい」

という内容が比較的多いことにもあらわれています。



質問してくる女性の気持ちはよくわかります。

そこには、「わからない」いろいろな理由があるでしょう。

言っていることは分かるが、それがどうしてか、よくわからない。

分かるけれど、できない。

等々です。

少し経験のあるM女性ならお分かりになるのではないでしょうか。



でも、わたしは、

それでも、主人を分かろうと努めるM女性の姿勢が

ひとつのポイントになるように感じます。


分かろうとする姿勢や気持ちから、一筋の道が伸びているような感じがします。

分かりたいという気持ちが何かを生むのです。

それによって、それが、何か思いがけない結果に繋がります。




いろいろと私の気持ちを読んで、一生懸命考えてくる奴隷は可愛いものです。

的外れであろうと、考えに考えた結果を感じ取ることができます。


そのうち、私の言葉の真意に近ずくことができます。

私に近ずくことができます。



そして、そういう奴隷を「賢い」と感じます。

大切にしたい奴隷です。







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