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深く腰掛ける私の前には、全裸の奴隷があった。



奴隷に奉仕をさせようかという風に頭を掴み、
こちらに引き寄せる。


性器に鼻先が触れるか触れないか。

匂いを感じ取ったのか奴隷は、
何かを期待したような恍惚とした表情をうかべ、私を仰ぎ見る。

そして首をすこしだけ傾げる。

もちろん、私が命ずるまで舌を伸ばすことはしない。

だが、私は気が変わったかのように、掴んだ頭を元の位置に戻し
微笑む。

お預けをくらったような、自分の心を見透かされたような行為に、
奴隷は羞恥心を覚えたのか複雑な表情を奴隷は見せる。



「そう、我慢しなさい」

その表情が気に入った私は、そう言う。

髪を掴むと奴隷は目を閉じる。

頬を叩く。

表情が気に入った褒美として。

奴隷はもちろん避けることすらしない。そのまま恍惚とした表情のまま受け入れる。




ふと昼間の奴隷の姿を思い出す。

紺のスーツを軽やかに着こなし、足元にはキャリーケース。

出張帰りの足で、そのまま待ち合わせに来ると言っていたから、仕事着のままだった。
姿勢がいい。

高い背筋を伸ばして立つ姿から、淫靡さは微塵も感じさせない。

待ち合わせ場所で、先に到着した奴隷は涼しい顔をして、携帯電話で話をしている。

相手に通じないことでもあるのか、何かを説明するその姿は、ビジネスライクな表情だった。




足先を脚の間にすべりこませ、弄ぶと、
もちろんそこは溢れるほど濡れている。

小さな声がする。

自分の心を見透かされる悦びか、それともじれったさからくる悦びか。

意地悪く、私は奴隷に命ずる。

「そこに立ち、じっとしてしなさい、動いてはいけない」

少し離れた場所に奴隷をおくと、そのまま私は奴隷を放置して鑑賞しはじめる。

奴隷は健気に、昼間と同様、背筋を伸ばして待つ。

違うのは、身体を捩りながら、

羞恥心にまみれた表情でいること。








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